たまサポ調査隊がゆく
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NPO法人埼玉フードパントリーネットワーク(全県)
活動内容
近年、増加傾向にあるひとり親世帯の貧困に対処するため、食品支援を中心に活動しています。
フードパントリーとは、家庭で余る食品(フードドライブ)や企業の食品ロス(フードバンク)、地域(地元企業や農家)からの提供品などを集め、無料で配付する場所のことです。コロナ禍で対面型の子ども食堂の運営が難しくなる一方で、食品を取りに行くことができるフードパントリーは困窮世帯に瞬く間に広がりました。運営する側にとっても、施設で食事をつくり提供するのではなく、保管・配付場所さえあれば活動ができる点も魅力となっています。
こうしたパントリーをネットワーク化することで、食品や物資を必要とする家庭に効率かつ安定的に届けることができます。
寄贈を受けた食品などは、県東部を中心に設置された9か所の中間拠点(倉庫)に一時的に保管されます。ここから加盟団体の活動エリアにあるフードパントリーに配送し、希望する家庭に届けられます。現時点で県内の31市町、69団体が加盟し、約4,000の子育て世帯を応援しています。

アピールポイント
食品を手渡すときの小さな会話から食べ物以外の相談を受けるなど、コミュニケーションや人とのつながりを大切にしています。食に窮する子育て世帯は、その日の生活で精一杯な方々も多く、生活を送るうえで役立つ情報を提供させていただくなど、次のステップに向けたお手伝いも行っています。
フードパントリーをネットワーク化することで支援の輪を拡げ、そこから得た物や情報で子育てに関わる様々な困難に直面する家庭を支援してまいります。
今後の展望
加盟するフードパントリーのネットワークを効率化し、フードパントリー本体の機能を拡充できればと考えています。フードパントリー活動を持続可能な取組として地域に根付かせていくために、広域化を図るより「地産地消」の仕組みをつくっていきます。
こうしたことで地域の中で支え合い、食品や物資を調達する仕組みをつくり、共助社会づくりの実現に貢献できればと思います。
このためには家庭や企業、地域住民など、関係する方々から信頼が得られるよう、トレーサビリティ(追跡可能性)確保による食品衛生管理や転売防止などの規律確保などに努めていきます。


取り組んでいるSDGsの目標
