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たまサポ調査隊がゆく

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NPO法人荒川の自然を守る会(上尾市)

活動内容

三ツ又沼周辺は、かつて荒川と入間川が合流していた流れのなごりがあり、昔からの荒川らしい自然が残る大切な場所です。この貴重な自然をずっと残していけるようにと、地元の環境団体や地元の住民などが、「ここを守ってほしい」と国に相談し、国はそれを受けて、三ツ又沼周辺の土地を買い取り、全体13ヘクタールの生き物が暮らす場所をつくり、平成13年から「三ツ又沼ビオトープ」と名付けて、この場所を守ることにしました。
「三ツ又沼ビオトープ」を中心とした地域では、水生植物や湿地性の植物が豊かに茂り、様々な野鳥や虫、かつて身近に見られた動植物のほかにも希少な植物も多く確認されています。
現在では、国、環境団体、地域住民、学識経験者、近隣自治体などと連携を図りながらパートナーシップによる保全管理を進めています。
私たちNPO法人荒川の自然を守る会は、「よい自然を子どもたちに伝えていく」「背歪多様性を保護し、日本らしい景観を取り戻す」「市民の協力を得て活動を進める」の3つを設立の理念として、活動をしています。
主な活動は大きく分けて8つあります。
(1)三つ又沼ビオトープがある河川敷・堤防、隣接の入間川の河川敷・堤防の動植物調査
(2)外来植物の除去(最近ではセイバンモロコシ、オオブタクサ、アレチウリの除去に苦労しています)
(3)希少植物、昆虫の食草、河川敷の植物の種から育てた苗の植え戻し
(4)堤防の枯れ草刈り取りと在来の希少種の保護
(5)商業施設建設に伴って開発・移植された広大な雑木林の保全活動
(6)専門家を招いた年数回の親子観察会
(7)ビオトープの吉原の火入れ、年数回の環境学習への協力
(8)年数回の行政と河川団の連絡会に参加
以上のような取組を通じ、「三ツ又沼ビオトープ」を中心とした荒川の自然環境を守り、子どもの健全な育成と住みよいまちづくりにむけて、活動しています。

アピールポイント

会の設立にあたり、「荒川の自然を良好な状態で子どもたちに残していく」ことを目標に掲げてきました。日常的に自然に親しむ生活が失われてきています。子どもたちの成長にとって、自然体験はかけがえのないものです。
新型コロナウィルス感染拡大の折、5月初めの早朝、三つ又沼ビオトープで奥の方から戻ってきた小学生は、私と顔が合うなり、「鹿がいたよ!ここはすごい!今、キジも飛び立った!」と興奮した口調で話しかけてきました。こうした声を聴き、活動をしてきてよかったと、とても嬉しくなりました。
生息している動植物を豊かにする活動はまだまだ小さいですが、わずかでも地球温暖化ストップとともに、子どもたちの心身の成長に繋がっていると思います。

今後の展望

課題は山積していますが、これからも、埼玉県の上尾市、川越市、川島町にまたがる三ツ又沼ビオトープ周辺の自然保護活動を中心に、協働先(関係省庁・市町村・団体・企業・学校等)と連携しながら、隣接する市町村の貴重な自然の保全に取り組んでいきます。
活動には会員以外のどなたでも気軽に参加できますので、是非、ご参加ください。

取り組んでいるSDGsの目標

SDGs