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たまサポ調査隊がゆく

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NPO法人かわごえ里山イニシアチブ (川越市)

活動内容

田んぼを中心とした生きものにやさしい地域を目指し、田園風景を保全・創造しながら、自然と調和した安全・安心な暮らしができる里山づくり、環境にやさしい地域づくりを目的として活動しています。
日本人の社会生活で稲作は基盤となるものです。田んぼをフィールドにすれば人と人とのつながりやコミュニティが生まれます。農薬や化学肥料も使わないお米作り、マコモ栽培をしながら、文化継承をテーマにしたイベントや大学生のフィールドワークなど、その幅広い領域で活動しています。田んぼをベースにいろいろな取組を行いながら地球の環境に配慮する楽しい活動を行っています。

アピールポイント

川越市山田地域には「村」時代の風習・伝統文化が残っており、その地域とつながりを作っていくことが大切です。山田地域には6つの地区があり、数年前からその地区で構成される「山田田園環境保全推進グループ」の一員として連携した活動をしています。“よそ者”がこうしたコミュニティに入るには大きな信用がなければできません。都会では失われがちな人と人が繋がる環境が残っており、情報交換やコミュニケーション、知識習得にはもってこいの人材、コミュニティがあり、地域と共にこうしたコミュニティを活かした活動が肝要と考えています。

また、日本薬科大学の高野文英教授の研究室でマコモの成分分析研究や土壌の分析研究を連携して行い、東洋大学の小瀬教授が研究室ゼミとして行っていた笠幡水田再生プロジェクトを契機に連携を深め、田んぼを見守るIoTシステムの開発やシステムを用いた生育調査などを行っています。
この他、川越市や伊奈町といった行政や、NPO法人との連携も深まっており、広報や事業の拡大にご協力いただいています。

今後の展望

専門的な表現になりますが、生物多様性農法による持続可能な環境保全を継続して行っていきたいと思います。
新機軸は日本薬科大学との「土壌バクテリアと私たちかわごえ里山イニシアチブが行う生物多様性農法を関連づける研究連携」です。亜酸化窒素(N2O)という物質は農業からの排出が最も大きく、二酸化炭素の約300倍の温室効果があるといわれています。この亜酸化窒素を抑制することが地球温暖化を防止する上で世界規模での研究課題になっています。農業に携わる者、里山の保全や地球環境を考えるとして、この物質の排出を抑制していく事が最重要課題と考えています。生物多様性を活かした農法が、地球環境を守ることにもつながります。大学研究の連携協力により、この考え方、取組を拡げていきたいという思いです。また、活動の運用面で、マネジメントの確立が必要です。誰がやっても活動が回るようにしなければ、持続的な運営はできません。後継者づくりも、まだまだやらなければならない課題が残っています。

取り組んでいるSDGsの目標

SDGs