特定非営利活動法人市民シアター・エフは映画文化の振興とまちづくりを目的として、ミニシアター「深谷シネマ」を運営しています。世界の多様な映画を提供し、県内の映画館のない地域での映画会サポートも行うなど市民の暮らしと街とともに歩んでいます。みんなの映画館という視点から、上映作品はお客様のアンケートをもとに決定しており、様々なジャンルの上質な作品を上映し、これまでの２０年間で上映作品は１，６８３作品、入場者数は延べ４７万人を超えました。
　また、深谷市、商工会議所、商店街連合会と連携した「ふかや映画祭」の開催を通じ地域のにぎわいと地域振興に尽力しています。

　写真１〔深谷シネマの外観〕

　深谷シネマは全国で唯一の酒蔵を改装した映画館です。座席数は60席と、ミニシアターならではの居心地の良い空間となっています。また、深谷シネマのある七ツ梅酒造跡には、カフェや書店、ギャラリーといった様々な店舗があり、映画やドラマのロケ地としても利用されている貸しホールもあることから、街なかの「にぎわいの里」として多くのみなさまに親しまれています。
　江戸元禄時代創業の造り酒屋の生産施設全体が遺るこの場所を、映画鑑賞と共にぜひ楽しんでいただきたいと思います。

　県の公共ホールとのコラボレーションなどによって、１日限りの「１DAYシネマ」を行うことで、映画を見る人を増やしていきたいと思っています。若い世代に映画の良さを知ってもらいたいので、小学校などで映画の出張上映をおこなうなど映画に触れる機会を広げ、映画文化を通じたまちづくりをしたいと思っています。NPOや他団体との連携によりコミュニティシネマを増やしていきたいという思いがありますので、「県内の全ての街に映画館がある」というのが大きな夢です。

　写真２〔深谷シネマ　スクリーン〕
　写真３〔東蔵ホール〕