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令和3年度 埼玉未来大学公開学習(前期) 実施報告

埼玉未来大学では、受講生が一堂に会する「公開学習」を一般の方々にもご参加いただき、埼玉未来大学の魅力をお伝えしております。しかしながら、令和3年度前期「公開学習」については、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から一般の方々のご参加を見送らせていただき、埼玉未来大学の受講生は事前に収録したセミナーと講演を各学園で視聴しました。そこで、人生のセカンドステージを自らデザインし、生涯現役で活躍しようとするシニアの皆さんの「学び直し」と「再チャレンジ」を応援する「埼玉未来大学」の魅力を一人でも多くの方にお届けするため、その概要をホームページにて報告させていただきます。

埼玉未来大学の詳細はこちらをご覧ください。

内容

第1部 健康セミナー「健康プログラムについて」
講師:久保田 章仁 氏(埼玉県立大学准教授)

第2部 講演「明るく、元気に、一生懸命」
講師:林家 正蔵 氏(落語家)

第1部 「健康プログラムについて」 久保田 章仁 氏

はじめに久保田先生から、フレイルとは心と体の活力が徐々に落ち込む虚弱状態であると説明がありました。その中で、身体的フレイル、精神的フレイル、社会的フレイルの具体例が紹介され、これらの心の疲れ、意欲の低下、体の不調は様々なストレスが深く関係していることをお話いただきました。

フレイルの入り込む“すき間”の確認として、埼玉未来大学ライフデザイン科のカリキュラム内で使用している「健康チェックシート」について、具体的にどんなことがわかるのか項目ごとに解説いただきました。

また、埼玉未来大学ライフデザイン科でのカリキュラムの中で実施している運動機能及び体組成計測定について、1回目の測定結果を共有しながら、脚の力とバランス、脚と腕の筋肉量について解説いただき、栄養補給や運動などの対応方法や、外出するキッカケと理由づくりが大切であるとお話いただきました。

第2部 「明るく、元気に、一生懸命」 林家 正蔵 氏

コロナ禍で笑いが本当に必要とされているのか、疑問を持ちながら過ごしていたという林家正蔵氏。寄席を通じてお客様から生のお声を聞き、色々なご意見がある中で、落語がなぜ存在しているのか、考えたそうです。

世の中の色々なつらい、悲しい出来事を、そのまま受け止めるのではなく、ちょっとした笑いやユーモアに変えていくことが笑いの文化であると考え、「生きていればつらいこともあるけれど、満更でもない」という落語のスタンスこそが、落語の持ち味であり、力であると感じたそうです。
日々の生活の中で苦しいことがあっても、それを笑いに変えていくのが落語の意味ではないかと考えたことをお話いただきました。

また、どんな状況でも人に笑いを届けていた、父である林家三平氏とのエピソードでは、三平氏が病床中、家族に教えてくれた「明るく、元気に、一生懸命」という言葉が印象的であり、今でも大切にしていると語られました。
身の丈に合った無理はしない範囲で、自分なりに「明るく、元気に、一生懸命」生きていくことを落語を通じてお届けしたいと、実際に落語を披露してくださいました。