あなたのまちのシルボンヌさん
秩父市シルバー人材センターの「饅頭づくり」
シルバー人材センターの独自事業の取組みは多種多様にわたります。今回は、秩父市シルバー人材センターの女性会員を主体に活動する「饅頭づくり」を取り上げ、シルバー世代に広く紹介すべく密着取材を行いました。
●饅頭づくりに勤しむ会員さん
●饅頭づくり参加体験会
秩父市シルバー人材センターにて20年以上の歴史をもつ、女性会員による饅頭製作・販売の活動を探ります。一朝一夕では成就しない職人技のルーツとその秘伝継承に迫ります。
●「饅頭づくり」について秩父シルバー人材センターの声を聴く
「饅頭班」の活動は20年以上の歴史をもちます。
女性会員による前身の活動であった小物製作からの流れで「饅頭づくり」が始まりました。
現在は独自事業として、羊山公園の芝桜まつりでの出店販売や百貨店での実演販売、彩の国いきいきフェスティバルのプレス参加などが挙げられます。その他、饅頭の定期販売会や毎月開催を行う「饅頭づくり」体験教室などにも取組んでいます。
最近ではコロナ禍による対面販売の機会が減る反面、スポット的な実演販売も試みています。
●「饅頭づくり」職人の域に達す会員の声を聴く
知人のお誘いが饅頭班参加のきっかけでした。
子供のおやつにお饅頭を作っていたこともあり、饅頭班に参加しました。お饅頭づくり一筋15年です。毎回微妙な調整が必要ですが、そこが醍醐味でもあります。
家で作るお饅頭とは別物で、当初は不安もありましたが、今はとても楽しくお仕事をさせてもらっています。
知人の紹介が活動のきっかけでした。丁度20年になります。皆さん良い方ばかりでとても仲良しですよ。
芝桜祭りの饅頭販売が思い出深いです。夜中遅くまで準備し、大盛況でした。「美味しかったです」「また来ますね」「今度いつやるの?」などお客様の優しい言葉のお陰で20年続けてこられました。
近所の方のお誘いで参加しました。今年で4年目になります。皆さんベテランの方ばかりでとても心強いです。
饅頭班の雰囲気はとても明るく、楽しく仕事ができる環境です。今まで経験したことのない作業なので、新しい発見を楽しんでいます。月1回のペースなので無理なく続けられます。
近所の先輩に誘っていただいたのがきっかけです。饅頭班歴は10年ほどになります。料理はあまり得意ではなく不安もありましたが、とても良い雰囲気の中楽しく働いています。この年になっても新しい発見がたくさんあります。
まだまだ勉強させてもらうつもりです。
饅頭班のメンバーとして手伝ってほしいと誘われ10年前に参加しました。イベントの時はたくさんお饅頭を用意しますが、嬉しいことにお昼頃には完売しています。イベントでは他の地区の方との交流もあり、すべてが楽しいです。
●秩父市シルバー人材センターにおける独自事業の活動
秩父市シルバー人材センターでは、今回取材の「饅頭づくり」をはじめとして、多数の独自事業に取組んでいます。
その一つに「シルバー農園」があります。「シルバー農園は、地域の土に合った農作物を厳選し、こだわり抜いた農法で栽培した野菜を販売しているのよ」と会員さんの声を直接聴くことができました。会員の皆さんの真摯に取組む姿勢に感銘を受けました。
また、各種技能を生かした刃物研ぎ、襖・障子張り、和洋裁などの分野でも多くの会員の活躍が見られます。
センター職員の方々も活気に溢れ、日々、地域性に富んだ新たな取組みを模索しています。地域社会の福祉向上と、活性化にも貢献されています。
●「饅頭づくり」の取材にあたり
今回の取材を通して、秩父という地域の持つ独自の営みのあたたかさと、充実したコミュニティの絆の深さを、少しでも広く伝えることができれば幸いです。
饅頭班の皆さんの穏やかな語りの中に、代々受け継ぐ先人の知恵と技を、伝承していく力強さを感じることができました。
「また今度、秩父へ」という観光コピーのような思いと、郷愁のようなものが芽生える取材となりました。今後も、秩父市シルバー人材センター職員の方々の独自事業の取組みと活動には目がはなせません。ガンバレ秩父!